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2011年10月10日月曜日

修道院めぐり

スペインに来て3週間。そういえば観光してないねということで、
いって来ました修道院。

・寮の目の前にあるカルトゥハ修道院
・セントロにあるカテドラル修道院
・イザベルやフェルナンドが眠る王室礼拝堂

の三つ回って来ました。
午前中はカルトゥハ修道院へ。
外見は至って普通というかTHE・修道院という古びた感じ。
お金を払って中にはいればいきなり噴水とお庭。
中世ヨーロッパの宮殿なんかと同じように王様が側室をおいておく場所のような構造でしたがれっきとした修道院です。そんなハーレムはなかったでしょう。
部屋は小分けになっていて、キリストの生涯や、ユダヤ人からのキリスト教迫害(歴史に詳しく無いので違うかもしれない)なんかのイラストが飾られてました。あとカルトゥハ会の創設者もちらほら絵になってました。
凄く静かで歴史を感じるのに工事中の場所はやりっぱなしで放置されてました。さすがスペイン。文化という歴史を感じた笑

壁に祭壇の絵が描いてあったりもしました。近くで見ると割とざっくり描いてあるのに離れるとパースがしっかりしていて本当に祭壇があるかのように見えました。

最後にメインの礼拝堂へ。
ここはチュリゲラ様式というなんとも奇抜ではではでな装飾が施されていました。
はいった瞬間息を呑むほどの豪華さと神聖さ。
イラストは確かサン フアンという果物の絵で有名な人が描いてたとおもいます。歴史詳しくないn以下略。

カトリックはキリストの生い立ちや実績よりそのあとの逸話を重視しているのか、ユダヤ人によって十字架にかけられたキリストばかり飾ってありました。イラストはビルゲン(おそらく聖母マリアのこと)が子供をだいているものが多かったですが。歴史詳しk以下略。

兎に角装飾がたくさんしてあって天井には絵画だけでなく立体の飾りも多く見られました。
共通しているのは中心には鳩がいるということ。平和の象徴というよりは自由の象徴なんでしょうかね?

祭壇の後ろも見学できました。
金色と大理石で埋め尽くされた部屋には4人の女が審判や殺人などのテーマに合わせてポーズをとっていたり、神の元に召される人、それから骸骨を持ってる人なんかがいました。
宗教は飛び抜けて知識がないので理解はできませんでしたが、相当崇拝していないとここまで凄いものは作れないだろうというのはわかりました。
日本の仏教や輪廻天性などに関わる建物や仏神具なんかも同じなんでしょうか。細かい装飾が多いですね。

カルトゥハは礼拝堂の中は写真とっちゃいけなかったので目に焼き付けて帰りました。


夕方はカテドラル修道院へ。
こちらは外見もなかなか凝ったつくりですが残念なことに修繕工事してました。あと半年で終わるかな。全貌がみたい。
中はまずキリストやキリスト教徒がユダヤ人にやられたり、ビルゲンがキリストの死を悲しんでいるイラストが沢山かざられている部屋へ。たくさんのタンスがありましたが、施してある装飾のモチーフは全て違うものでした。
カギだったり斧だったり、楽器だったり植物だったり、月や太陽なんかもありました。
そりゃあ建築に何十年もかかるよね。サクラダファミリアも決して進みは遅くないんだと感じました。
あとこういう部屋はやたら鏡が多く飾ってあるんですが、何か意味があるんですかね?
しかも左右に同じ、向き合って置いてあるものがほとんど。
どんな意味があるのか知ってる方いたら教えてほしいです。

そしていよいよ礼拝堂へ。

もぉ言葉に出来ない広さと美しさに開いた口は塞がらないし、自然と降格は上がるし大変でした。
まず目の前にはミサのときに神父さんが立つ壇上が見えてくるんですがこれがなんとも言えないレベルででかい!!
何十mもある天井には星が散りばめられていて、目線をそこから少し下げればステンドグラスが日の光を浴びているのが目に入ります。
さらに目線を下げて行けばたくさんの絵画に金の装飾、
寸分の狂いもない見事な白い支柱にも目を奪われる、なんとも"神々"しい場所です。
壇上の目の前には2つの大きなパイプオルガン。
これも公会堂や日本にあるミサで使うものよりとっても大きくて綺麗でした。ダヴィンチコードとかに出て来そうなスケール。
パイプや椅子にも綺麗な金の装飾が施してあり、オルガンの天辺には天使の女神がいました。

もお表現出来ない綺麗さなので、これはぜひ目でみてほしいです。
こんなものが点在する国ならピカソもガウディも生まれるわ。と納得です。
日本じゃこんなに天井の高いものは耐震上無理だと思います。
実際修道院の礼拝堂には昔起きた地震によるものなのか、老朽化からなのか、天井に多いな亀裂がはいってる所がありました。
日本ならまず立ち入り禁止になるレベルだと思います。
それでも問題なく営業してるあたり、地震は馴染みのないものなんだなあと感じました。


最後は王室礼拝堂。
ここは、グラナダ王国没落やコロンブスの航海への援助などで度々教科書に出てくるイザベル女王と
スペイン統一、ナポリ征服などで有名なフェルナンド2世、
その娘のフアナ(カルロス一世の母)と夫の美麗王ことフィリペ一世が眠るお墓。
歴史に疎い自分もよく知る名前がざっと並ぶあたり凄い家系なんだね←

いたるところにグラナダのマークやスペインのマーク、さらにはスペイン王、カルロス一世が掲げていたマークまでありました。
イーグル大好きなのでテンション上がった。
こちらも撮影禁止だったのでしっかり目に焼き付けて来ましたが、
お墓は何だか不思議な感じがしますね!
棺のすぐそばまで行くことができるのですが、目の前の棺の中に
教科書や美術館で見る歴史上の人物がいると思うと背中がぞくぞくします。。。しました。
ここも装飾ははではででした。
特に棺の上はすごかったですね。大理石にイザベル女王たちが掘られていて、さらに動物や植物などもほってありました。
四人の足元にはライオンがいて、まるで守護神のように寄り添ってました。

あとは生前身につけていた物や、使っていた物の展示もありました。
空海のお経を見た以来の感動でした。
イザベルの持ち物の中に、キリストや細かい装飾が施してある箱がありました。
仏教でいう携帯仏壇見たいな。。(白檀に仏様がいっぱいほってあるやつ)
生前、異教徒をぶっ潰しにかかってたレベルの熱心なカトリック信者だったのが垣間見える持ち物ですね。
他にも絨毯や十字架なんかもカトリック仕様でした。
どれも細部までこだわった素敵な小物だったのでこれも一生に一回見る価値はあるかと。


書きたいことはいっぱいですが、言葉に出来ないのでこれくらいで。
兎に角中世ヨーロッパが好きだろうが興味ないだろうがどんなひとでも息を呑むそんな場所でした。

あ、そういや写真とっちゃいけないとか触っちゃいけないって書いてあるのに守らない人が多かった。
アメリカ人とスペイン人中心に。お国柄なのかもしれないけど、マナー違反は良くない。
絵画の前でフラッシュ炊いて撮影とかもぉバカかと!
未来を作ることも大事だけど変えられない歴史を未来に残す意識も大切にするべきだよね。たかが観光客といえど!
っと、そこだけは感動も圧巻もなかったぶぶんでした。

今週はアルハンブラにも行きたいなと思ってます。今日チケット取れれば。

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